時間と手間がかかるイメージのあさりの砂抜き。
とは言え、あの不快なジャリジャリ感が襲ってくると思ったら、手間や時間がかかっても、正しいやり方で砂残りがないようにきちんとやっておきたいですよね。
砂抜きは、時間を置くほど効果がありそうですが、実は、一晩、つまり長時間置いてしまうとあさりは死んでしまいます。
「きつい臭いがして、食べられなくなってしまった。」
そんな経験はありませんか?
せっかくのあさりが無駄になってしまって、とってももったいないですよね。
今回は、そんなあさりの砂抜きの正しい水の温度や、置き時間などについてご紹介します。
砂抜き失敗なしの美味しいあさりをいただきましょう。
あさりの砂抜きを常温でやっても大丈夫?
まず、基本的なあさりの砂抜きの水温は、15~20度くらいの常温がベストです。
あさりが住んでいた海水と同じくらいの温度を保つと、あさりが砂を吐きやすいと言われています。
冬場は、暖房の効きすぎていない室内、夏場はクーラーの側や、冷蔵庫の野菜室など季節によって場所を変えましょう。
あさりは水温が25度以上になると死んでしまいますので、注意が必要です。
また、水温が低すぎると砂を吐きにくくなってしまいます。
涼しい場所の方がいいかな?と常に冷蔵庫で砂抜きしていた方、いらっしゃいませんか?
これからは、常温で海水に近い温度を心がけましょう。
以前よりも砂抜きがしっかり出来て、あの不快なジャリジャリ感がなくなるかもしれませんよ。
ただし、あさりの砂抜き方法についてはいくつか方法があります。
例として、時間を短縮するときなどは、あえて高い水温にして短時間で砂を吐かせるなど、先ほど紹介したものと異なる方法もあります。
そのとき行う砂抜きの方法によって、水温は調節してくださいね。
あさりの砂抜き一晩で臭いがしても大丈夫?
あさりの砂抜きに必要な時間は、スーパーで購入したあさりなのか、干潮狩りで取ってきたものなのかによって変わります。
一晩砂抜きして臭いがする場合、その臭いが強い硫黄の臭いだとしたら、食べない方が良いです。
詳しく解説しますね。
あさりの砂抜きに必要な時間は?
あさりの砂抜きの基本的な時間は、スーパーで購入したものは2~4時間と考えるとよいでしょう。
「スーパーのあさりはもう砂抜きされてるんじゃないの?」と思う方もいますよね。
実は、スーパーで購入したあさりは砂抜き済みのものが多いと言っても、ほとんどが必要最低限の砂抜きしかされていません。
そのため、潮干狩りで取ってきたものよりは短くなりますが、家庭でも砂抜きをする必要があるのです。
潮干狩りで取ってきたものは、6時間くらいまでがベストです。
それ以上、つまり一晩放置しておくのはよくありません。
長時間放置しすぎると、水が汚れ、あさりが死んでしまう原因になってしまいます。
砂を吐く時間が長ければ長いほど良いというものではなく、ちゃんと適切な時間があるんですね。
あさりが食べられるかどうかの臭いの基準は?
あさりは死んでしまうと硫黄の臭いがします。
強い硫黄の臭いがしたら、残念ながらもう死んでしまっています。
危険なので、食べずに処分しましょう。
実は、私もやってしまったことがあります。
その時は明らかに海の塩辛い臭いとは違ったので、すぐに異変に気付きました。
せっかく頂いたあさりでしたが、そのときは残念ながら食べずに処分させてもらいました。
あさりにも頂いた方にも申し訳なく、それ以来あさりの砂抜きはすごく丁寧にやっています。
死んでしまったあさりは決して食べられませんので、みなさんも注意してくださいね。
まとめ
大事なことをまとめると、
- スーパーで購入したものも砂抜きするべき。
- あさりの砂抜きは常温(15~20度)が適切。
- 季節によって置く場所を変える。
- あさりの砂抜きの方法によって水温は変える。
- あさりの砂抜きは、スーパーで購入したもので2~4時間、潮干狩りで取ってきたもので6時間。
- あさりの砂抜きは長時間行うとあさりが死んでしまう。
- 強い硫黄の臭いがしたら食べられない。
手間のかかるあさりの砂抜きですが、丁寧にしっかりやると、砂がきれいに吐き出されとても美味しく食べることができます。
寒い季節は、温かいあさりのお味噌汁で体の芯から温まりたいですね。