海のミルクとも呼ばれるほど栄養価が豊富で美味しい牡蠣ですが、「あたったことがある」「あたったら大変」などとよく聞きますよね。
実際に、牡蠣を食べてあたるのは生で食べた時だけ!と思っている人も多いと思います。
でも実は、冷凍しても加熱しても牡蠣は100%あたらないとは限らないのです。
冷凍保存するには正しい下処理方法や解凍方法、食べる際も加熱調理の方法で少しでもあたる確率を下げることはできるのです。
では、どうしたらよいのか詳しく説明していきましょう。
目次
牡蠣は冷凍保存してもあたる?加熱したら大丈夫?
牡蠣であたったという話はよく聞きますが、冷凍保存した牡蠣はあたらない、加熱処理すれば大丈夫!と思っている人も多いと思います。
でも実は、冷凍保存しても、牡蠣のあたる原因の「ノロウイルス」は死滅しません。
また、加熱処理すれば「ノロウイルス」は死滅しますが、加熱が甘いとあたる原因にもなりますので、100%あたらないとは言えないのです。
ノロウイルスをしっかり死滅させるためには、85℃で1分以上の加熱が必要です。
しかし熱を加えすぎると、牡蠣の身が硬くなったり縮む原因にもなるので加熱具合は見極めが大事ですね。
また、冷凍した牡蠣を解凍せずにそのまま加熱調理をすると、身が縮む原因にもなります。
牡蠣のプリプリした食感を楽しむためには、しっかり解凍をして熱を加えすぎないようにするコツがいりますね。
腐った牡蠣の見分け方とは?
新鮮な牡蠣と腐った牡蠣は、違いがたくさんあります。
「殻付きの牡蠣」と「剥き牡蠣」の腐った牡蠣の違いを分けて説明します。
殻付きの牡蠣 3つの見極め方
殻付きの牡蠣の場合、腐った牡蠣の見分け方は次の3つです。
- 牡蠣の殻が閉じていない、または、触っても閉じない
- 汁が濁っている
- 見た目よりも持ったら軽い
剥き牡蠣 3つの見極め方
剥き牡蠣の場合、腐った牡蠣の見分け方は次の3つです。
- 弾力がなく身が崩れている
- 貝柱が黄色く濁っている
- 牛乳の腐ったような臭いがする
牡蠣にあたらないためにも、買う際はしっかり見極めて腐った牡蠣を買わないようにしましょう。
牡蠣を冷凍保存したときの賞味期限や冷凍・解凍方法は?
生牡蠣は購入、または貰ってから3日しか持ちません。
そのため、食べきれない場合は速やかに冷凍保存をしましょう。
冷凍保存をすると、期限は1か月程度まで伸びます。
冷凍保存と解凍の方法は?
殻付きの牡蠣の場合は、冷水で洗った後水分をふき取りそのまま冷凍します。
食べる際は、電子レンジで加熱すると殻が剥きやすくなります。
剥き牡蠣を冷凍する場合は、ぬめりや汚れをしっかり洗い流し(牡蠣の黒いビラビラは特にしっかり洗ってください)身が崩れないようにやさしく水分をふき取ります。
その後、バットにラップを敷き、牡蠣の身がくっつかないように間隔を取って並べ、30分程度冷凍庫に入れます。
ある程度凍っているのを確認後は、ジップロップなどの冷凍用保存袋に入れて冷凍しましょう。
食べる際は、凍ったまま加熱調理すると身が縮む原因になるので、塩水につけて解凍しましょう。
冷凍保存後1か月以上たってしまった場合は、食べるのをやめましょう。
しっかり保存をした日にちを記入するなどして、食べ忘れには気をつけましょう。
まとめ
栄養価も高く美味しい牡蠣ですが、あたりやすいという話はよく聞きます。
実際、冷凍保存しても加熱処理をしても、100%あたらないという確証はありません。
しかし正しく冷凍保存、正しく加熱処理をすることにより、あたる確率を少しでも下げて安心して食べたいですよね。
そのためにも、85℃1分以上の過熱を意識し、購入する際も腐っていない新鮮な牡蠣を見極めましょう。
購入後は3日以内に食べ、食べきれない場合は早めに冷凍保存することを心がけましょう。
冷凍保存後も、必ず1か月以内に食べてしまいましょう。
あたってしまう原因の「ノロウイルス」は加熱処理で死滅しますので、生食用の牡蠣も加熱をして食べるとより安全だとおもいます。