共働きの夫婦が増えてきたご時世では、時短調理のため、または、節約のためにまとめ買いをしてそのまま冷凍保存をしている人も多いと思います。
「セカンド冷凍庫」を持っている人もいるかもしれませんね。
しかし、実際に試してみて野菜の冷凍保存は、下茹でしたり、下味をつけたり、面倒だと感じた人はいませんか?
でも、カット野菜のほとんどは、下茹でせずにそのまま冷凍が出来るのです。
冷凍することにより、保存期限は1か月ほどまでに伸びます。
では、どのように冷凍保存するのがいいのか詳しく説明していきましょう。
目次
カット野菜はそのまま冷凍して大丈夫?

基本的にはどのカット野菜も、茹でたりなどの下処理はせずにそのまま冷凍しても大丈夫です。
丸々買ってきたキャベツや束になっているニラなど、余りがちな野菜を腐らせず使い切ることができますね。
冷凍すると野菜の栄養素は失われる?
「冷凍すると味が変わりそう」、「野菜本来の栄養素が無くなりそう」と思われてる人も多いと思います。
でも実は、栄養素は無くなりません!
それどころか、野菜の種類によっては旨味成分や栄養価の上がる野菜もあるのです。
たとえば、キノコ類は冷凍すると旨味成分のグルタミン酸、疲労回復効果のあるアスパラギン酸が増加します。
ブロッコリーだと、ビタミンCや、目に良いルテインが増加します。
一般社団法人日本冷凍食品協会のホームページでも、冷凍保存中の栄養素は損なわれず、維持されると書かれていますので、小さいお子様のいる家庭でも安心して冷凍保存してくださいね。
ダイレクトフリージングとは?
テレビなどでたまに「ダイレクトフリージング」という言葉を耳にした人も居るかもしれません。
カット野菜を下茹でしたりなど下処理をせずに、そのまま冷凍することを「ダイレクトフリージング」と言います。
その後調理する場合は、解凍せずに凍ったまま炒めたり、お鍋に入れスープを作ったりなどの加熱調理ができますので、時短調理にはとても向いています。
カット野菜を冷凍した時の保存期限はどれくらい?

カット野菜の保存目安は基本的に1か月です。
小口ネギやほうれん草など、水分の少ないカット野菜は2か月ほど期限がもつものもあります。
カット野菜を冷凍して、保存期限を延ばし美味しく食べるためには、時間をかけずに素早く冷凍させることがコツです。
冷凍するのに時間がかかると、野菜の水分の結晶が大きくなり野菜本来の味や食感を変えてしまうのです。
素早く冷凍させるためには
- カット野菜を冷凍用保存袋に入れて、空気をできるだけ抜き平らにする。
- 熱伝導のいいアルミなど金属製のバットなどに並べる。(無い場合は、アルミホイルに包む)
この2点を気を付けるだけで、家庭用の冷凍庫でも保存期限を延ばし美味しく冷凍できます。
カット野菜(冷凍)を解凍するポイントは?キャベツならどうする?

凍ったまま加熱調理することが基本のカット野菜ですが、解凍して食べられるものもあります。
キュウリはそのまま冷凍するのではなく、冷凍前にザルなどに入れて塩もみをし水分をしぼり、冷凍後解凍する時は冷水にさらすなどしてなるべく素早く解凍しましょう。
キャベツは実は他の葉物野菜より水分が抜けにくいので、解凍後も加熱処理をせずに生で食べることができます。
しかし、冷凍する前よりシャキシャキ感はなくなるので、コールスローや和え物などにするのがオススメです。
使う用途に合わせて、千切りやザク切りなどし冷凍用保存袋に小分けしておくと便利です。
また、キャベツを湯がいてから冷凍すると保存期限は2か月ほどまで伸びますので、使う頻度や使い方で分けるといいでしょう。
まとめ

野菜は買ってからすぐに食べるのであれば、冷凍せずに食べるほうが好ましいです。
しかし、毎日新鮮な野菜を買いに行くことは大変だし、なかなか1度に使い切れませんよね。
カット野菜を冷凍するのは、食感が変わったり調理方法が限られたりはしますが、メリットもたくさんあります。
火の通りが早くなり時短調理につながりますし、栄養価や旨味が増加する野菜もあります。
また、冷凍することで野菜の繊維が崩れ柔らかくなることで、離乳食にも活用できます。
生姜や大根は、冷凍状態のまますりおろすこともできます。
ただし、冷凍する場合は保存用冷凍袋(フリーザーバッグなど)に日付を記入し、立てて収納したりして使い忘れを防ぎましょう。
冷凍保存する上でのメリットやコツを知って、美味しく野菜を毎日摂取したいですよね。
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