教育実習が終わったら、お世話になった先生方へ送るお礼状。
いざ書こうとしても、どう書いて良いか迷いますよね。
結論を先にまとめてお伝えします。
- お礼状は、形式はありますが、かしこまりすぎず、感謝の気持ちが伝わるようにまとめれば大丈夫です。
- 封筒と便箋はセットで用意すると印象が良くなります。
- お礼状を入れる封筒は、通常の郵便と同じように宛先と送り主の住所や宛名を書きます。それに加えて、宛名には学校名と役職を、送り主には名前の前に大学名を入れるようにします。
- お礼状の書き方は、語頭と時候の挨拶で始め、実習中の思い出をお礼とともにまとめ、結語で締めます。
- お礼状を送るのが遅れた時は、一言お詫びの文を添えてお礼状を送るようにします。
それでは、教育実習でのお礼状の書き方の例文や封筒の書き方、またお礼状を送るのが遅れてしまった場合の対処法について、詳しくご紹介します。
目次
教育実習のお礼状の封筒の書き方は?
教育実習のお礼状の封筒は、便箋を三つ折りして入る大きさのものを使いましょう。
お礼状の封筒「表面」の書き方
お礼状の封筒表面は次のように書きます。
- 郵便番号欄を記入
- 縦書きで右から住所、学校名、役職、宛名
役職は、「校長先生」や、「〇年〇組担任」などとなります。
宛名の後には「様」ではなく、「先生」を付けるとよいでしょう。
実習で担当したクラスの生徒宛であれば「〇年〇組の皆様」と書きます。
お礼状の封筒「裏面」の書き方
封筒の裏面は、
自分の郵便番号、住所、「〇〇大学教育実習生」、名前を書きます。
大学名の後に「教育実習生」と書き添えると、受け取った側も分かりやすくなります。
教育実習のお礼状の例文を紹介!校長、指導員、クラスへ!
お礼状は、お世話になった学校の校長先生、指導員の先生、クラス生徒宛にそれぞれ送るのがおすすめです。
また、お礼状を書くときはパソコンではなく手書きで書くようにしましょう。
お礼状を書く上で一番大切なことは、教育実習中に感じた学びと感謝の気持ちを伝えることです。
たとえ字が汚くても、心を込めて書いた手紙はきちんとお世話になった先生へ届くことでしょう。
お礼状に記載する内容を項目に分けると以下の通りです。
- 語頭(拝啓)
- 時候のあいさつ
- お礼
- お礼の詳細と実習中の思い出など
- 今後の目標
- 結びの文章
- 結語(敬具)
- 学校名、相手の役職、宛名
校長先生と指導員の先生に宛てた手紙はかしこまった言葉を使いますが、クラス生徒宛では多少くだけた表現の方が喜ばれるでしょう。
指導員の先生には、指導いただいた内容と経緯をより詳しく書くと感謝の気持ちが伝わります。
教育実習のお礼状の一例をご紹介します。(校長先生宛)
拝啓
梅雨明けが待ち遠しいこのごろですが、いかがお過ごしでしょうか。
〇〇学校での教育実習では、〇〇校長先生を始め〇〇学校の皆さまには大変お世話になりました。
充実した三週間を振り返ってみると、普段の学業では得られない大変貴重な体験であったという思いが、日々強く感じられます。
多くの指導をいただき、無事教育実習を終えることができましたこと、深く感謝申し上げます。
緊張に始まり、長いようで短かった実習期間を振り返ってみますと、様々な出来事が思い出されます。
(実習中の思い出やエピソードをまとめます。)
〇〇学校での実習を通し、私はより一層教師になりたいという気持ちを強くすることができました。
〇〇学校の先生方、生徒たちとの思い出を励みに、教師への道を邁進してまいります。
雨にうたれて草木の葉が茂るがごとく、より一層ご発展されますよう心よりお祈り申し上げます。
敬具
〇年〇月〇日
〇〇大学教育実習生 〇〇 〇〇
〇〇学校校長 〇〇 〇〇先生
教育実習のお礼状を送るタイミングや遅れた場合の対処法は?
教育実習のお礼状を送る一般的なタイミングについても気になりますよね。
また、遅れてしまった場合はどうすると良いでしょうか。
教育実習のお礼状を送るタイミングは?
教育実習のお礼状のタイミングは、終了後2週間以内に送るのが良いとされています。
教育実習のお礼状を送るのが遅れた時の対処法は?
もし、2週間以内という期間を過ぎてしまった場合でも、お礼状はやはり送った方が良いです。
その理由は、あなたが教師になったとき、実習先の先生に遭遇し、気まずい思いをするとも限りませんし、
指導員の先生や、実習で受け持ったクラスの生徒たちが、手紙が来るのを楽しみに待っているかもしれません。
では遅れた場合はどうすると良いでしょうか。
遅れてお礼状を送るときは、送る時期が遅くなってしまったお詫びを一文入れるようにしましょう。
例えば、
「お礼を申し上げる時期が遅くなりましたこと心よりお詫び申し上げます。」
などのように、丁寧な言葉遣いでお詫びの一文を入れるのが良いです。
【遅れてお礼状を出す際のお詫びの文のタイミング】
- 語頭(拝啓)
- 時候のあいさつ
- お礼
- ←ここにお詫びを入れる
- お礼の詳細と実習中の思い出など
- 今後の目標
- 結びの文章
- 結語(敬具)
- 学校名、相手の役職、宛名
まとめ
教育実習のお礼状の一般的な書き方をご紹介いたしました。
しかし、こちらは例として参考にしていただき、あまり形式にとらわれすぎず、自分の言葉でまとめるとよいでしょう。
良いことも悪いことも、実習中には忘れがたい体験をしたはずです。
その体験を元にまとめれば、伝えたい言葉が出てくるはずです。
教師になると、日々、生徒や同僚の先生、保護者たちと面と向かって自分の言葉で話さなければなりません。
お礼状は、そのひとつの練習の場として、お礼の言葉とともに自分の思いをまとめてみてはいかがでしょうか。
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