辛いものっておいしくて、「辛い辛い」と言いながらもどんどん食べてしまいます。
でもあとから、お腹が痛くなって下痢をしてしまうことありますよね。
下痢をすると食べたものが出るし、少し瘦せたかなと思うことってありませんか?
そもそも、食べてすぐ下痢をすると太らないのでしょうか?
実は、下痢をしても痩せないんです!
下痢は体力を消耗するし、辛いのでしたくないですよね。
今回は、辛いものを食べると痩せるのか、食べてすぐ下痢をすると太らないのかについて詳しく紹介していきます。
目次
辛いもの食べると下痢で痩せる?ダイエットになる?
辛いものを食べて下痢になっても痩せないので、ダイエット効果はありません。
辛いものを食べると、香辛料に含まれる「カプサイシン」などの辛味成分が、胃腸の粘膜を刺激し、胃酸が過剰に分泌されます。
それによって、腹痛や下痢が起こります。
下痢をすると、少し体重が減る人もいるかもしれません。
でもそれは、一時的に水分が外に出ているだけで、体脂肪は落ちていないんです。
下痢になったら痩せるかもと思って辛いものを食べ続けていると、脱水症状になったり、胃腸を壊して逆に便秘になったり、胃炎や胃潰瘍になってしまう可能性もあるので、注意してください!
辛いものでお腹を痛めたり下痢になったりしたときは、お腹を温めて安静にし、薬を飲んでくださいね。
下痢では痩せないですが、辛いものには発汗作用を高めて血行を改善する効果や、新陳代謝を良くする効果があります。
そのため、冷え性を改善してくれたり、脂肪を分解し痩せやすい体にしてくれます。
ダイエットを目的として辛いものを食べるときは、適度に取り入れることをおすすめします。
でも個人差がありますので、無理はしないでくださいね。
食べてすぐ下痢になると太らないのか?
食べてすぐ下痢になると、水分が出てしまうので体重が減ったり、太りにくくなったりしたことがありますよね。
でも食べてすぐ下痢をしたとしても、全く太らないわけではありません。
その理由は、次の2つが考えられます。
- 食べたものがそのまま出ているわけではない
- 下痢で出る量は少し
下痢をすることのデメリットも、詳しく説明していきますね。
食べたものがそのまま出ているわけではない
食べてすぐ下痢になったとしても、出たものが直前に食べていたものとは限りません。
人は食べたものが、消化器官を通って便になるまで何十時間もかかり、その間に消化や吸収がされていきます。
下痢になると、十分な栄養が吸収できないので、太りにくいかもしれません。
しかし、わずかには栄養が吸収されるので、全く太らないとはいえません。
また、栄養が十分に吸収できないと他の不調につながってしまいます。
下痢で出る量は少し
下痢で出ているものは、ほとんどが水分で便はごくわずかです。
何度も下痢をしたとしても、便が少しずつ出ているだけなので、食べたものが全部出ているとは言い難いです。
下痢になるということは腸内環境が崩れているということなので、下痢をしたとしても腸内はきれいになりません。
下痢のデメリット
下痢が続くとどのようなデメリットがあるでしょうか。
- 脱水症状を起こす
- 栄養失調になる
- 肌荒れにつながる
- 肛門が痛くなる
- 最悪の場合、命にかかわることも!!
下痢になってしまうのは、体からのサインです。
続いてしまう場合は、病院に行ったり、薬を飲んだりして改善してくださいね。
辛いものを食べて下痢しない人の特徴
同じだけ辛いものを食べても、必ず下痢になる人もいれば、下痢にならない人もいますよね。
それにはこんな理由が考えられます。
- 体質によるもの
- 体調や年齢によるもの
詳しく説明していきますね。
体質によるもの
どれだけ辛いものを食べると下痢をするかということには、個人差があります。
普段から胃腸の強い人は、お腹を壊しやすい人に比べて下痢をしにくいでしょう。
また、生まれつき辛いものに耐性があり、辛いものの刺激をあまり感じない人は、辛さに敏感な人に比べて下痢になることも少ないでしょう。
しかし、そんな人でも量を食べると下痢をする可能性のあるので気をつけてくださいね。
また、「辛い味」に耐性があったり、食べ続けて慣れることで耐性ができたりした場合でも、辛いものによる胃腸への刺激は起こる可能性はあります。
「辛いものが大好きでよく食べる人=下痢をしない」とは、限らないんです。
体調や年齢によるもの
「いつもは、辛いもの食べても大丈夫なのに」「若いころは下痢にならなかったのに」という人もいると思います。
年齢が若い人は、高齢の人に比べて下痢をしにくい場合もあります。
年齢と共に胃腸の機能が弱ってきたり、ストレスがかかったりしていることが原因だと考えられています。
また、いつもは下痢をしなくても、辛いものを食べた時の胃腸の調子が良くなければ下痢してしまう可能性があります。
胃腸の調子だけではなく、高コレステロールや高血圧の薬の副作用でも辛いものの刺激を敏感に感じてしまうことがあるようです。
辛いものを食べるときは、その時のコンディションと相談しながら食べてくださいね。
辛い香辛料のオススメを紹介!
辛くてダイエットにもおすすめな香辛料を紹介します。
- トウガラシ
- クミン
- ブラックペッパー
- ニンニク
- 生姜(ジンジャー)
おすすめですが、やはり食べ過ぎてしまうと下痢になる可能性もあるので、気を付けてください。
たくさん食べると良いというわけではなく、スパイスダイエットには、各小さじ半分程度で大丈夫です。
では、詳しく紹介していきますね。
トウガラシ
辛いといったらトウガラシですよね。
七味唐辛子やチリパウダー、豆板醤など色々な調味料に入っていて、気軽に摂取することができますね。
トウガラシに含まれる「カプサイシン」という成分によって交感神経が刺激されます。
交感神経が刺激されると、アドレナリンが分泌され、エネルギーの消費を助けてくれます。
クミン
クミンは、あまり馴染みがないスパイスですが、カレーに入っているスパイスの1つで、カレーの美味しそうな匂いを出してくれています。
このクミンはミネラルが豊富だったり、抗酸化作用があったりと嬉しい効果がたくさんです。
クミンに含まれている「植物ステロール」がコレステロールの吸収を抑えてくれます。
また、摂取すると代謝が一時的にアップしたり、利尿作用や腸内のガスを出してくれるなどのデトックス効果もあります。
ブラックペッパー
ブラックペッパーも栄養価がとても高いスパイスです。
ブラックペッパーに含まれる「ピペリン」という成分が消化をサポートしてくれます。
また、ブラックペッパーの皮には「フォトケミカル」が含まれていて、脂肪を燃やしたり、代謝を上げてくれたりする効果があります。
ニンニク
ニンニクは、料理を一段とおいしくしてくれますよね。
あの独特な匂いの成分「アリシン」には、殺菌効果や抗酸化作用などの効果があります。
「アリシン」は加熱すると、毛細血管を広げて血流の流れを良くし、代謝を活発にすることで脂肪を分解します。
また、ビタミンB1と一緒に摂ると、ビタミンB1の効果を高めてくれます。
ビタミンB1は、豚肉やウナギ、大豆などに含まれ、体内で糖質をエネルギーに変換し、糖分の分解や排出をスムーズにする働きをしてくれます。
ニンニクと一緒に摂ると、ダイエット効果が大幅にアップすることでしょう。
生姜(ジンジャー)
生姜は料理だけでなく、お菓子や飲み物などにも入っていて、とても馴染み深い食材ですよね。
生姜には、血行促進や代謝アップをして体を温める効果があるのは有名ですよね。
実は、生姜はエネルギーの消費率を上げてくれる効果もあり、ダイエット効果がとても期待できるんですよ。
まとめ
辛いものを食べて下痢をしても痩せないことについて、紹介してきました。
辛いものには、美味しくてダイエット効果もあるなんて辛いもの好きな人にとっては、嬉しい限りですが、気を付けてくださいね。
下痢をすると、お腹もお尻も痛いし、辛いですよね。
辛いものをどれくらい食べると下痢をするかは、個人差がありますので、食べるときはあなたの体質や体調と相談して無理しないでください。
辛いものには、嬉しい効果がたくさんあるので、上手に摂り入れて美味しく食べることで、健康な体を手にいれましょう。