ベイクドチーズケーキを焼いたのに失敗したことはありますか?
「焦げた」「割れた」「しぼんだ」「生焼けだった」「分離した」、そのすべての原因。
それは温度です。
材料の温度、室温、オーブンの温度について、それぞれ失敗例とともに解説をしていきます。
目次
ベイクドチーズケーキの失敗例の原因とは?美味しく作るにはどうする?
ベイクドチーズケーキを作ったのに失敗した。
その例としては、「焦げた」「割れた」「しぼんだ」「生焼けだった」「分離した」あたりでしょうか。
この5点について、原因と対策を考えていきたいと思います。
焦げた
焼きすぎによるものですね。
35分焼くとしたら、20分を過ぎたあたりで一度庫内を覗いて焼き色を確認してみましょう。
もし思ったより早く色づき、これ以上焼き色を足したくないという場合は、アルミホイルを被せます。
その際、先にアルミホイルを適当な大きさに切って用意してから、オーブンの扉を開けます。
そして、チーズケーキの型にサッとアルミホイルを被せて、すぐ扉を閉め、残りの時間焼いてください。
この時、庫内の温度が下がらないよう、手際よく行うことがポイントです。
その後の焼き色をチェックできませんが、それ以上焼き色が進むことはまずありません。
割れた
型から出すのが早かったですね。
焼き上がり後、粗熱をしっかりとってから型から出しましょう。
ちなみに、焼いている最中や直後に真ん中あたりに多少亀裂が入ったとしても、それは心配いりません。
粗熱をとっている間にチーズケーキが少し沈み込んできますので、亀裂は自然と落ち着きます。
しぼんだ
メレンゲの泡立てがうまくいかなかった可能性が高いです。
メレンゲは卵白がよく冷えた状態で、手早く混ぜることが成功への道です。
メレンゲは、泡立てが足りなくても、泡立てすぎてもケーキがうまく膨らみません。
できればハンドミキサーを使用し、角が立ったタイミングを見逃さないようにしましょう。
また、メレンゲがうまく泡立たない原因としてもうひとつあります。
それはお菓子作りをしている室内が暑い場合です。
夏の場合は涼しい部屋で、冬の部屋の暖房は控えめで、お菓子作りを行ってください。
また、卵白の入ったボウルを氷水の入ったボウルで冷やしながら泡立てることも大変効果的ですので試してみてください。
生焼けだった
低温で焼いてしまったかもしれませんね。
ベイクドチーズケーキを焼くためには、設定温度を守り、予熱でしっかり庫内の温度を上げていることが大事です。
しかしベイクドチーズケーキが生焼けだった話は、そう多くありません。
ベイクドチーズケーキはクリームチーズを使うため、しっとり焼きあがりますが、使用する粉類が少量のため、ケーキのなかでも比較的火が通りやすいのです。
あるとすれば、ちゃんと焼けているのか不安、という声です。
しっかり中まで焼けているのかの確認は、ケーキの真ん中に、ためらうことなく竹串をまっすぐ突き刺して行ってください。
そのときに、竹串がしっとり濡れていても問題ありません。
生焼けは、竹串が冷たく、明らかに液体が付く場合、だけです。
また、真ん中に小さな穴が開いてしまうことへの心配もいりません。
先ほどの亀裂と同じく、ベイクドチーズケーキの粗熱をとる間にケーキが沈み込んできますので、竹串ほどの穴だと全くわからなくなりますよ。
分離した
材料が室温に戻っていなかった可能性が高いです。
作り始める1~2時間前には冷蔵庫から出して準備しておきましょう。
ベイクドチーズケーキが分離するとはどのような状態かというと、焼きあがったときに、ケーキ表面の色にムラが出ます。
また、切ってみても断面が層のようになっており、食感も変わってしまいます。
分離の原因は、ケーキを作り始める前に常温に戻せていなかったことです。
卵や牛乳、クリームチーズ、サワークリームなど、レシピにより違いはあっても、大抵入っているものは、冷蔵庫で保管しているものですね。
作り始める前に計画的に冷蔵庫から出しておくと、分離の心配はありません。
ベイクドチーズケーキが失敗した時のリメイク方法
ベイクドチーズケーキをせっかく作ったのに失敗してしまっても、絶対に捨てないでください。
リメイク次第でとっても美味しいスイーツに生まれ変わります。
- フルーツやクリームを上にトッピング
- 水切りヨーグルトを組み合わせてフルーツソースをかける
- パフェの一部の層にする
- クッキーの中央部に乗せて再度焼き上げる
- 食パンに乗せてトーストし、パウダーシュガーを振りかける
- アイスクリームを上に乗せてお好みでチョコソースやクラッシュアーモンドをかける
いかがでしょうか。
想像するだけで、食欲が湧くラインナップです。
割れ目だけが気になる場合は、サイコロ状に切って、形を変えるという簡単アレンジでも十分ですね。
ベイクドチーズケーキはそもそも材料の大半がクリームチーズで、クリームチーズはそのまま食べられるものですので、食べられないほどの失敗は少ないです。
しかしケーキは途中で味見ができないのが難点。
思った味と違う、もしくは砂糖の分量が好みではなかった等、反省があるかもしれませんね。
そのときにはぜひ上記のようなアレンジで、より美味しく食べられるようにリメイクを楽しんでもらいたいです。
失敗と言わず、これはひとつの素材で、どう生かすか、を考えると、リメイクの様々な案が出てきそうです。
焦げた、割れた→見た目の問題なので、見た目が気にならないリメイク
しぼんだ、分離した→食感の問題なので、なにかを合わせてリメイク
生焼け→再度加熱するリメイク
まとめ
ケーキは他の焼き菓子と違って、ホールで出す場合やプレゼントする場合、切って確認ができないため、不安がありますよね。
今回挙げた5点の失敗例は「焦げた」「割れた」「しぼんだ」「生焼けだった」「分離した」でした。
これらを避けるためには以下の点を気にしてみましょう。
- 作り始める前に材料を冷蔵庫から出して常温にしておく
- 室温をあげすぎていないかを確認
- オーブンの予熱を設定温度までしっかり上げてから焼き始める
- ケーキを焼き始めたら、必ず途中で焼き色を確認する
- 焼けたら竹串で確認
- しっかり粗熱をとって冷ましてから型からケーキを出す
初めて使うオーブンだったために、慣れておらずうまくいかない例もあります。
その際にもぜひリメイクを楽しんで美味しく召し上がってくださいね。