刺身は冷蔵庫でいつまで保存できるのでしょうか?
あまり保存が効かないイメージの刺身ですが、実は保存方法や保存場所を工夫することで長く保存することができるんです。
お家時間などを使って料理を楽しむ人も増えてきている昨今ですが、刺身についても保存ができるようになれば、食卓の楽しみも増えますよね。
そこで、刺身は冷蔵庫でいつまで保存可能なのかや保存する方法、おすすめの保存場所などを紹介したいと思いますので、参考にしてみてください。
目次
刺身は冷蔵庫でいつまでもつ?
刺身が冷蔵庫の中でいつまでもつのかは、保存の仕方にもよりますが、大体平均して1~3日です。
また、魚の種類によって若干違いがあるので、具体的に紹介していきましょう。
白身魚
鯛やヒラメなどの白身魚は、冷蔵庫での保存で大体1〜2日ほどです。
ただ、締めてから6~12時間後に旨味成分である「グルタミン酸」が出てくるので、あえて1日寝かせる場合もあります。
赤身魚
マグロなどの赤身の魚は、身に脂が乗っていることが多いため、白身魚よりも多少保存が効くようになります。
冷蔵庫での保存で大体2〜3日ほどですが、濃い醤油だれに漬け込むいわゆる「漬け」にすると保存期間を伸ばすことができます。
青魚
アジやサバなどの青魚は、足が早い(傷みやすい)うえ冷凍保存にもあまり適していません。
1〜2日は保存できますが、できるだけ当日中に食べることをお勧めします。
刺身を冷蔵庫で長く保存する方法は?
刺身を冷蔵庫で長く保存する方法は、「魚が刺身用に切り分けられている」のか、「柵取りされた状態」なのかなど、魚の状態で少し変わってきます。
刺身用に切り分けた場合
刺身用に切り分けた場合でも冷蔵庫に保存することはできますが、長く保存することができません。
できるだけチルド室やパーシャル室で保存し、その日の内に食べ切るようにしてください。
魚は、切った断面が空気に触れることにより傷みやすくなります。
刺身用に切り分けるとそれだけ空気に触れる面積が増えてしまい、そこから劣化して傷んでしまうんですね。
柵で保存する場合
柵とは、刺身に切り分ける前の細長いブロックの状態のことです。
柵で冷蔵庫に保存する場合は、キッチンペーパーでしっかり包んだ状態で冷蔵庫に保存します。
さらにラップで包むのもありです。
大体3日くらいを目安に食べ切ると良いでしょう。
昆布締め
この保存方法は、柵で保存すると場合のアレンジ方法なのですが、簡単にできるので紹介いたします。
- 柵の状態の切り身に塩を振る
- 水分が抜けてくるのでキッチンペーパーでしっかり拭き取る
- 昆布で柵を挟み込む
- キッチンペーパーやラップで包み冷蔵保存する
柵で保存する場合と比べ手間が増えますが、保存期間も少し伸びますし味も美味しくなるので、おすすめです。
3~4日を目安に食べ切るようにすると良いでしょう。
刺身を冷蔵庫保存するときの温度はチルド室が最適?
食材を新鮮な状態で保存できるチルド室ですが、刺身を保存しても鮮度を保つことができます。
ですが、一番最適なのは「パーシャル室」でしょう。
パーシャル室とは、チルド室同じような低温の保存室なのですが、チルド室との違いは室内の温度です。
チルド室は約0℃とモノが凍り始める温度ですが、パーシャル室は約-3℃とチルド室よりも低温になっています。
素材が若干凍っている状態になりますので、チルド室より鮮度を保ちやすいといえますね。
もちろん、パーシャル室がない冷蔵庫の場合はチルド室でも大丈夫!
通常の冷蔵室より鮮度を保つことができますよ。
刺身は冷蔵庫で熟成させられる?
最近よく耳にする熟成肉。
旨味が凝縮されることにより普通の肉よりも美味しいと人気ですが、刺身も熟成させることができます。
しかも、冷蔵庫保管で熟成させることができるんですよ。
ざっくりとした手順は次の通りです。
- 新鮮な魚を用意する
- 水分をしっかりと拭き取る
- キッチンペーパーでしっかり包み冷蔵庫で保管する
- キッチンペーパーが濡れてきたら交換する
- 熟成を待つ
こうしてみると、先に紹介した「柵で保存する」方法とほぼ同じですよね。
そうなんです。
保存期間を伸ばすことは、熟成させることとほぼ同じなんですね。
熟成させるポイントは?
熟成させるための重要なポイントをお伝えします。
それは「キッチンペーパーが濡れてきたら交換する」というところです。
熟成させていると、身から必ず水分が出てきます。
これが腐敗する原因になりますので、キッチンペーパーが濡れてきたら、必ず交換してください。
まとめ
お家時間で料理を楽しむなら、素材を無駄にせず美味しく長く楽しみたいですよね。
刺身も保存の仕方を工夫するだけで美味しくなり、長く保存することができるようになります。
お家で熟成させた美味しい刺身を食べてみるのはどうですか?
ご家庭での楽しみがまた一つ増えますね。