人は一生に何度引っ越しをするのでしょうか。
個人差はかなりありそうですが、だれでも一度はあるイベントかもしれませんね。
引っ越しの日は晴れが良いと思いますが、雨が降ってしまっても心配は無用です。
というのも、引っ越し日の雨は、昔から縁起が良いと言われているのです。
条件的には晴れが良いけれど、雨は縁起が良いと言われれば、嬉しいものですね。
ではなぜ縁起が良いと言われているのか、詳しく説明していきたいと思います。
目次
引っ越し日に雨!実は縁起が良い?
引っ越しは大抵の場合、早くから見積もりをし、予約を入れるものなので、当日の天気は読めないですよね。
しかし、雨の引っ越し、実は縁起がいいのです。
昔から、「恵みの雨」という言葉があるように、縁起という意味では、神様のお恵みのある引っ越しという意味で、縁起が良いとされています。
それとは別に、実際雨だと、「恵みの雨だ!ラッキーだ!」という人よりは、荷物が濡れる心配をされる方がほとんどだと思います。
まずは引っ越しの日に雨が降ったら、これは恵みの雨だ、とポジティブに捉えながらも、きっちりと備えたいものですね。
次は引っ越しの日に雨だった場合について、注意点をまとめていきまます。
引っ越し日に雨だった時の対策や注意点を紹介!冷蔵庫など大きな家電は?
引っ越し業者にお願いする場合と、自分たちで引越しをする場合に分けて引っ越し日が雨の場合の対策を紹介しますね。
引っ越しの日が雨であることは、早ければ1週間以上前から予測を立てられます。
引っ越し業者の人はプロですので、たくさんのマニュアルを持っています。
ちゃんとした業者さんを選びさえすれば雨でも心配はいらないでしょう。
では、自分たちでは何を気を付けたらよいのでしょうか。
荷入れではなく、荷出しの日が雨だった時
荷入れであれば、業者さんが荷物を預かっており、雨だとわかっている時点で梱包や雨よけなど色々対策をして注意深く搬入をしてくれます。
しかし荷出しの時には、業者さんはどのような状態で依頼者の荷物が用意されているのかわかっていません。
荷出しの日が雨だとわかった時点で、再度衣類や寝具、書籍など、濡れて困るものをきちんと梱包できているか、運びやすくまとめているかなど、自分で確認をし、準備をしておきましょう。
冷蔵庫や家具などの大型家具は業者さんのスキルでなるべく濡れないように工夫をして運んでくれます。
しかし、その他のものに関しては、依頼者側の梱包が甘ければ濡れます。
またこのままでは運べないといった場合、本当は荷出しをするはずのスタッフも一緒に、梱包をやりなおすために時間をとられて予定時間をオーバーすることになりかねません。
引っ越し業者に頼まず自分たちでする時
雨の引っ越しで大変な、「濡れる」「汚れる」「滑る」の対策と注意点を考えてみましょう。
「濡れ」への対策
車の停車位置、階段の幅、屋根の有無、天井の高さ、エレベーターの広さと重量などを調べたうえで、ルートをしっかり決めてスタートすることで無駄なく進めることができます。
車の停車位置に関しては、濡れたくないのでできるだけ近くに、という気持ちもありますが、それだけで決めるのも危険です。
というのも、交通量が多い、もしくは他の住人もよくそこに停車をしているという場合、雨の日は余計に混みあいます。
引っ越しに使う大きめの車を停車することで、進路をふさいだり、傘をさして視界の悪い歩行者にも大変危険です。
車を一定時間停車させるのが難しい、もしくはたびたび移動させる必要があるところであれば、引っ越しに要する人数をプラス1人することで、車の移動の度に手を止めることが減ります。
「汚れ」への対策
いらない布やタオル、新聞などをできるだけたくさん用意しましょう。
靴も靴下も汚れますし、搬入した荷物も濡れたり泥がついたりする可能性があります。
荷物を玄関でおろすときに軽く拭くだけで、新居の中のドロドロを防ぐことができます。
玄関には新聞を敷いておきましょう。
あるとないでは靴による玄関の汚れ方が全く違います。
「滑り」への対策
滑り止めがついた軍手を用意したり、滑らない靴を用意することが大事です。
足元が踏ん張ることができないと、重たいものはうまく持ち上げることができません。
最近では靴裏に貼る、ノンスリップステッカーやスリップガード、滑り止めパッドなど、色々な製品が出ていますので、事前にしっかりと対策をし、安全に進めたいですね。
また、自分たちで行う際、スタートを何時にするのかはとても大事です。
最近の天気予報はとても良くできており、雨雲レーダーや、5分おき、1時間おきの降水量の予測などができますのでチェックしましょう。
引っ越しにおける縁起担ぎの方法4選を紹介!
引っ越しの縁起担ぎをご存じですか?
昔から変わらず言われておりあまりハードルが高くなくできるものを4つ紹介したいと思います。
引っ越しに良いとされる日を選ぶ
引っ越しに良いとされる日取りは、この3つ。
- 大安(たいあん)
- 天赦日(てんしゃにち)
- 一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)
六曜には、先勝、友引、先勝、先負、仏滅、赤口があります。
悪い日としては「仏滅」をよく気にしますが、引っ越しは、特に火や血に注意するという意味のある「赤口」を一番に避けます。
引っ越しのあいさつに引っ越しそばを配る
これは特に東日本で広く知られた風習で、そばのように「細く長く」付き合いたいという意味を込め、ご近所に配るようになりました。
引っ越した先の良好な人間関係は誰もが気にしますよね。
しかしながら、単身者の引っ越しに関しては近年、防犯の意味も込め、挨拶をしないことも増えています。
ワンルームの賃貸マンションなどでは特に、両隣の方とも交流がないことも多いので、場合によっては避けてよいと思います。
引越しの挨拶をするほうが良いのか迷った時は、こちらの記事も参考にしてくださいね。
⇒引越しの挨拶は一人暮らしの男でもするべき?タイミングや範囲は?
⇒引越し挨拶は賃貸で夫婦の場合でも必要?一人で行くのはアリ?
ちなみに引っ越しの挨拶で怒られた!なんてこともあるようです。そんな時にどうすればよいかはこちらの記事を参考にしてください。
⇒引っ越しの挨拶で怒られたらどうする?対応方法と気を付ける点を紹介!
風水を気にする
「万年青(おもと)」という観葉植物をご存じですか?
引っ越し祝いなどにもよく使われる観葉植物で、北東に置くと良いとされています。
北東は風水で「鬼門(きもん)」と呼ばれる方角で、ここから邪気が入ってくると伝えられており、常緑樹である「万年青」を置くことで、それを封じるという意味があるのです。
盛り塩をする
盛り塩は、古くから神様へのお供えとして塩が使われていたことから、福を招く縁起担ぎとされています。
日本ではお清めやお祓いといえば塩ですよね。
盛り塩は
- 家や土地の四隅に塩を盛る
- 部屋の内側の四隅に塩を盛る
- 玄関のところに塩を盛る(内でも外でも良いです)
- キッチンに塩を盛る
これで完成です。
まとめ
人生に何度かある引っ越しのイベント。
引っ越しの一週間前からは、当日の天気をチェックし、雨の可能性があれば、事前の対策をしっかりとして、臨みたいですね。
雨の引っ越しで気にすることは「濡れる」「汚れる」「滑る」です。
引っ越し業者さんに頼むにも、自分たちでするにも、荷出しと荷入れを想像して、準備をしましょう。
また、普段は何も気にせず生活しているけれど、引っ越しのときに急に気になる縁起担ぎ。人は昔から、勝負の場面や大きな変化のときには、安心を得るために、縁起担ぎをしてきました。
気になる方はぜひ参考にしてみてください。
引っ越しの日の雨が、恵みの雨となり、幸せな新生活を迎えられることを祈っています。