ル・クルーゼなど水分を使わずに調理できる鍋のことを「無水鍋」と言います。
野菜など素材の味を楽しむことができて、栄養素が2倍にもなると人気があります。
そんな無水鍋ですが、実は重い・焦げやすい・黒ずむなど、結構欠点があると知っていますか?
でも欠点があってもちょっとした工夫で使いやすくなるので紹介します。
目次
無水鍋の欠点とは!?デメリットを知っておこう
無水鍋といえば、食材から出る水分で調理するから、栄養を逃さずに素材の味が出てとても美味しいですよね。
でも使っているうちに黒ずんできたり、焦げやすくなったりと無水鍋ならではの欠点もあります。
その欠点も少し注意して鍋を使うだけで回避することができます。
ではその欠点を紹介します。
普通の鍋と比べて重い物が多い
無水鍋はル・クルーゼのように鋳物のものはとても重いところが大きなデメリットです。
調理したものが入った鍋を運ぶのも大変ですし、洗い物をする時にもシンクの中に鍋を落としてしまいそうになります。
ただ、鋳物以外にアルミ製やステンレス製のものもあるので、無水鍋が絶対に重いというわけではありません。
作った料理を鍋に入れたまま保存することはオススメしない
無水鍋は長い時間、鍋に調理したものを入れっぱなしにしてはいけません。
長時間とは具体的に一昼夜以上です。
その理由は料理の塩分や酸などで、鍋が傷んでしまうからです。
料理ができたらできるだけ早くお皿や保存容器に移したほうがいいでしょう。
料理の時に焦げやすい
名前のとおり水を使わないで調理するので、食材が焦げやすくなってしまいます。
鍋に食材を入れる前にしっかり余熱をしなかったり、調理中の火が強すぎるのが原因です。
無水鍋で炒め物を作るときは、しっかり予熱をした後に弱火にしてから油を引いて食材を入れましょう。
黒ずみの汚れがつく
長い期間無水鍋を使っていると、焦げつきが取れなくなったり、黒ずんできたりします。
しかし、クエン酸などの酸性のものを使うことで簡単に落とすことができます。
鍋に水とクエン酸を入れて20分ほど沸かしたあとに鍋を洗えば、黒ずみをきれいにすることができます。
蓋が開かなくなることがある
無水鍋は調理した後に蓋をしたまま放置すると、鍋の中が真空状態になって蓋が開かなくなってしまいます。
その場合は再び鍋を温めることによって蓋が開くので心配する必要はありません。
鍋の中が真空状態になっている時は無理に蓋を引っ張っても簡単には開かないので注意が必要です。
蓋の取手が取れてしまうととても危険なので、蓋が開かなくなったら力づくではなく、再度鍋を温めるようにしてください。
火傷しやすい
無水鍋は鍋自体が熱くなるので取っ手を持っただけでもやけどしてしまうことがあります。
火にかけている時は極力触ったりせず、鍋を動かした時などは鍋つかみを使うようにしてください。
無水鍋は代用できる?
無水鍋を買うと高いものが多いので、今持っている鍋で代用できないかと考える人もいるのではないでしょうか。
無水鍋は代用することもできなくはないですが、かなり手がかかるので無水鍋を買った方が早いですし手間がかからなくていいです。
もし代用するとしたら、ダッチオーブン、タジン鍋や圧力鍋など底の厚い鍋を使って、弱火で調理してみてください。
無水鍋と圧力鍋の違いとは?
無水鍋と圧力鍋の違いって何?って思った人も多いと思います。
無水鍋も圧力鍋も「密閉」というところは同じです。
では具体的にどのような違いがあるか紹介します。
無水鍋
無水鍋は蓋の重さと水の膜によって鍋の中を密閉状態にして水分を逃がさないようにしています。
そのため調理する時に水分を入れなくても大丈夫な仕組みになっています。
完全に密閉できるわけではないので程よいところで圧力が逃げていきます。
料理途中で鍋の蓋をあけて追加調理できるのも圧力鍋との大きな違いです。
圧力鍋
圧力鍋は鍋の蓋にゴムのパッキンをつけているので完全に密閉状態にすることができます。
そのため短時間で食材に火を通したり味を染み込ませることができます。
完全密閉しているため、途中で鍋の蓋を開けて追加調理することができません。
無水鍋はどれがいい?おすすめは?
少し前はル・クルーゼやストウブなどの鋳物の無水鍋が人気でした。
最近ではステンレス製のものや、アルミ製の商品もあります。
たくさんありすぎてどれがいいのか選ぶのに悩みますよね。
特徴と一緒に紹介するのでご自身に合ったものを見つけてください。
鋳物
一度温まると冷めにくいですが、衝撃に弱いという特徴があります。
見た目が可愛いので贈り物におすすめです。
- ル・クルーゼ
- ストウブ
ステンレス製
保温性と耐久性に優れていますが、温まりにくいのが欠点です。
酸やアルカリに強いのでそういった点で鍋の傷みは少ないです。
- フィスラー
アルミ製
温まりやすいですが焦げ付きやすいのが特徴です。
鍋の重さが軽くてお手頃価格なものが多いので、初めてでも購入しやすいものが多いです。
- HALムスイ
まとめ
無水鍋のデメリットを紹介しましたが、ちょっとした工夫や手間、お手入れによって解決します。
欠点を理解して使えば、簡単に栄養価の高い料理を楽しむことができるのでぜひ作ってみてください。