毎日の料理に使う卵ですが「卵焼きを作ったら中から卵の殻がでてきた!?」「スクランブルエッグを食べたらガリガリした」など、ついつい卵の殻を食べてしまった人もいると思います。
でも、安心してください!
基本的には、火が通っていたらサルモネラ菌は死滅していますので、食べてしまっても問題ありません。
卵かけご飯など、生のままの殻を食べてしまった場合でも食べた人が健康体であれば、胃酸で死滅します。
しかし、卵の殻にはサルモネラ菌がいることは確かです。
高齢者や小さい子供、免疫が下がっているときは食中毒になってしまうので、正しい食べ方や、オススメの再利用の方法など詳しく説明していきしょう。
目次
卵の殻を食べてしまった!細菌は大丈夫?
卵を使った料理はたくさんありますが、そのなかで、知らず知らずのうちに卵の殻が料理の中に入ってしまうこともあると思います。
卵の殻には細菌がいることは知っている人もいるとは思いますが、その菌を「サルモネラ菌」といいます。
サルモネラ菌は70℃の熱で1分以上加熱すると死滅するといわれていますので、基本的には加熱調理をした卵料理は安全です!
もし卵を割った段階で殻が入ってしまった場合も、焦らず取り除いてから、しっかり加熱調理してください。
卵の殻を加熱調理せずに食べってしまった場合でも、人の胃酸は強酸ですので、少量であれば問題はありません。
卵の殻でサルモネラ菌による食中毒になる?
加熱調理で大丈夫とはいえ、高齢者や小さい子供、免疫の下がっているときなどは食中毒になってしまいます。
そもそもサルモネラ菌とは、牛や鶏などの家畜、犬や猫などのペット、河川などの自然界と幅広く生息している細菌です。
主な症状として、吐き気、腹痛、38℃前後の発熱、下痢などです。
潜伏期間としては、食べてから6~7時間程度です。
ですので、卵の殻を食べってしまって6~7時間たっても症状がない場合は安心です。
基本的に細菌は高温多湿で増殖が活発になりますので、卵は買ってきたら冷蔵庫に入れて保管してくださいね。
卵の殻にひび割れがあると中までサルモネラ菌が侵入している恐れがあるので、注意をしてください。
卵の殻の安全な食べ方は?
卵の殻は、とても理想的なカルシウムなのはご存じですか?
実は、市販で売っているカルシウム剤などにも卵の殻が使われているほどです。
ではどのように食べるのがいいのかというと、「卵の殻を粉末にして料理に取り入れる」ことをオススメします。
ボリボリ食べるわけにはいきませんからね。
卵の殻を洗った後まずは茹でます。(殻の内側の膜は取らないでください)
その後、水分をふき取るか、乾燥させオーブンで10~15分ほど焼き、ミキサーなどで粉末状にすれば出来上がりです。
スプーン2分の1杯で400gのカルシウムが摂取できます。
骨粗しょう症にも効果があります。
味も特にないので、いろんな料理に混ぜて使ってください。
卵の殻の再利用のオススメ4選!
食べるのに抵抗がある人は、ほかにオススメの再利用方法を4つ紹介します。
漂白剤の代わりにする方法
卵の殻には漂白効果があります。
コップの茶渋や黄ばみには、粉末状にした卵の殻をスポンジにつけて洗ってください。
台ふきなどの布には、卵の殻を大きめに砕き、鍋に卵の殻と布を一緒に入れ10分ほど煮ます。(汚れの度合いや、量によって時間は調節してください)
その後、通常通りに洗濯します。
肥料として使う方法
卵の殻のカルシウムは植物の栄養にもなります。
酸性の強い土に混ぜると、中和する効果もあります。
しかし土壌やプランターに混ぜる場合は、卵の殻は土にかえりにくいので、しっかり加熱処理したものを使ってください。
卵の殻を鉢の代わりに使っても、かわいいのでオススメです。
化粧水として使う方法
粉末状にした卵の殻とリンゴ酢を混ぜたものは化粧水の代わりにもなります。
この化粧水には、肌を再生させる効果や、ニキビなどの炎症を抑える効果があります。
また、卵の内側の膜はそのまま顔にはってフェイスマスクとしても使えます。
内膜には、ヒアルロン酸、コラーゲン、アミノ酸の1種でもあるシスチンなどが含まれています。
炎症を抑える薬として使う方法
ニキビの炎症を抑える以外に、実は火傷にも効果があります。
また、日焼けをした後の赤くなった肌にも効きますので、内膜をはって薬の代用として使ってみてください。(シミ予防にもなります)
まとめ
卵の殻は捨ててしまう人がほとんどだと思います。
料理の中に入ってしまった殻をつい食べてしまい焦ったり、サルモネラ菌による食中毒になってしまうかもと不安になった人も多いと思います。
しかし安全な食べ方をしっていれば、実はとても栄養価の高い食べ物なのです!
卵の殻のカルシウムは、吸収率も高くサプリにも使われます。
骨粗しょう症予防に高齢者に、また、子供の成長にも大切なカルシウム源なのです。
粉末にするのも、慣れてしまえばそんなに難しいことではありませんので、正しい方法で処理をして料理に取り入れてみてください。