シフォンケーキを手作りするとき、レシピには「しっかり冷ましてから型をはずす」と書いてありますが、この「しっかり冷めるまで」が結構長いんです。
一晩置いておくと完璧ですが、最短でも3~4時間は冷ます必要があります。
でも夏場だと常温で長時間置いておくことに不安を感じたり、すぐに食べたいときもあったりしますよね。
少しでも早く冷ます方法はないのでしょうか。
せっかく作ったふわふわのシフォンケーキを上手に型から出して食べられるように、今回はシフォンケーキを冷ます時間やはずし方について紹介していきます。
目次
シフォンケーキを冷ます時間は最短で何分?
シフォンケーキは焼きあがったら完成ではなく、冷ます工程も重要になってきます。
完全に冷ますことが必要なので、季節にもよりますが最短でも3~4時間です。
シフォンケーキは冷める前に型からはずしてしまうと、せっかく綺麗に膨らんでいても、しぼんでしまいます。
これを「焼き縮み」といいます。
シフォンケーキの焼き立ては生地の中に蒸気がこもっているため、とてもふわふわで柔らかく、型と生地がくっつくことで形を保っています。
そのために、シフォンケーキの型にテフロン加工がされていないものを使ったり、バターや油を塗らずに焼いたりします。
また、逆さまにして冷ますのもシフォンケーキ自体の重力で潰れてしまわないためです。
逆さまにしてしっかり冷ますことで、生地の中の蒸気がぬけてしっとりし、シフォンケーキの形を保てるようになります。
シフォンケーキの型を触ってみて表面が冷めたと思っても、中身はまだ熱いことが多いんです。
シフォンケーキの型の真ん中の筒に手を入れて、ひんやりしてれば大丈夫です。
一晩置くと十分に冷めてしっとりするので、更に美味しく食べられますが、最短でも3~4時間は冷ましてくださいね。
シフォンケーキを早く冷ます方法は?
常温で3~4時間置き、しっかり冷ますことが大切ですが、「早く食べたいから3~4時間も待てない」「夏場だから常温に置いておくのは不安…」というときもありますよね。
そんなときに早く冷ます方法を調べると、2点見つかりました。
- 冷蔵庫で冷ます
- 金属のボウルを乗せる
詳しく紹介していきますね。
冷蔵庫で冷ます
早く冷ますのに冷蔵庫は最適な気がしますよね!
ただ注意点が3つあります。
- 熱いまま入れない
- 逆さまに冷ますこと
- 乾燥しないようにする
詳しく説明していきます。
熱いまま入れない
焼き立ての熱々のまま入れてしまうと、冷蔵庫内の温度が上がって他の食材が傷んでしまったり、冷蔵庫の故障に繋がってしまったりする可能性があるので、必ず粗熱を取ってから入れてください。
シフォンケーキの型を触って、ほんのり温かいなと感じるくらいまで冷めたら大丈夫です。
逆さまに冷ますこと
シフォンケーキは瓶などにさして、逆さまにして冷ましますが、これは冷蔵庫の中でも同じです。
でも、そんなスペースってなかなかないですよね。
十分に冷めるまで逆さまにしていた場合よりは、少し潰れてしまう可能性もありますが、粗熱を取る間だけでも逆さまにしていてくださいね。
乾燥しないようにする
冷蔵庫に入れると、乾燥してパサパサになってしまう可能性があります。
シフォンケーキはしっとりしているのが醍醐味なので乾燥するのは、絶対に避けたいですよね。
必ずラップをしたり、綺麗なビニール袋を被せたりしてから冷蔵庫に入れてください。
金属のボウルを乗せる
逆さまにしたシフォンケーキの型の上に、金属のボウルを置くだけです。
そうすることで、金属のボウルに熱が伝わって早く冷めるようになります。
ボウルが熱くなったら、違うボウルに取り換えると更に早く冷めますよ。
ただ、アルミの型で作った場合だけで、シリコン製や紙型で作った場合はこの方法は使えません。
シフォンケーキを冷ますとしぼむ理由
「しっかり冷ましたはずなのに、プシューっとしぼんでしまった!」
「ふわふわに見えるのに型からはずすと、中身がスカスカだった!」
なんてこともありますよね。
それには、次のような理由があるかもしれません。
- メレンゲの泡立てが十分じゃない
- 生地の乳化不足
- 生地に空気が入っている
- 焼き時間が短い
詳しく説明していきますね。
メレンゲの泡立てが十分じゃない
シフォンケーキのふわふわな食感は、メレンゲを使っているからです。
とても重要な役割ですよね!
そのメレンゲの泡立てが足りていないと、焼いているときに一旦は膨らんでも、冷ますとしぼんでしまいます。
泡だて器を持ち上げるとピンとツノが立って落ちてこなくなるまでしっかり混ぜてください。
また、甘さを調節しようとして、砂糖の量を減らすとメレンゲの泡をつぶしてしまうので気をつけてください。
生地の乳化不足
シフォンケーキを作る際に油を入れますが、バターより油を使うことでふわふわで柔らかくなります。
生地と油を混ぜる際に、しっかり混ぜて乳化させてください。
乳化とは、均一に混ざり合った状態のことです。
常温の卵を使ったり、油を湯煎してから入れたりすることで、乳化しやすくなりますよ。
生地に空気が入っている
生地を型に流し込む際に、高い位置から入れたり、途切れ途切れ入れたりすると気泡が入ってしまいます。
気泡があると、中身が空洞になる可能性があります。
生地を型に流し込んだ後に竹串などでぐるぐると数回混ぜるか、テーブルで底をトントンとたたくなどして空気を抜いてから焼いてくださいね。
焼き時間が短い
焼き時間が短かったり、焼く時の温度が低かったりしても原因となります。
熱によって膨らんだ生地が保たれるので、しっかり底部分まで熱が伝わるようにしましょう。
また、紙型を使うとアルミの型よりは、熱が伝わりにくいため、膨らみが悪くなります。
シフォンケーキの型からのはずし方のコツはある?
型に張り付いて膨らんでいるシフォンケーキを、型からはずすのは難しいし、失敗しないかドキドキしますよね。
上手にはがすコツはやはり、しっかり冷ますことです!
しっかり冷めていれば、はずしたときにしぼむ心配も可能性も少ないですよ。
簡単にはがせるように、道具を使う方法と手で外す方法の2点を紹介します。
道具を使う方法
シフォンケーキナイフやパレットナイフを使用します。
- 型の側面と生地の間にナイフを差し込み、縁に沿って優しくナイフを上下に動かしながら生地を剥がしていく。
- 筒の周りも同様にして剥がす。
※パレットナイフを使うときは、筒の部分は竹串で行った方がやりやすいです。 - コップの上に型ごと置き、型の側面に手を添えて、コップに押し付けるように型を垂直におろして、側面の型を抜く。
- コップからおろし、底部分の型と生地の間にナイフを差し込み、優しくナイフを一周動かして剥がす。
- 型を外す。
手で外す方法
- シフォンケーキの外側を一周、剥がすように上から手で生地を押し込む。
- 外側と同じように、真ん中の筒の周りも剥がすように一周押し込む。
※生地が3分の1へこんだ状態になりますが、徐々に戻ってくるので安心してください。 - 型をひっくり返して、親指で底の部分を抑えて、他の指で側面の型を持ち上げるようにして抜く。
- 筒の中に手を入れて支え、もう一つの手を生地に添えて、そこから剝がすように一周回し、底部分の型を外す。
まとめ
シフォンケーキは、最短でも3~4時間しっかり冷ましてください。
シフォンケーキを手作りするのは、工程もポイントも多いのでとても大変です。
せっかく作って、「膨らんだ!」と思ったのにしぼんでしまったらショックですよね。
早く食べたい気持ちはわかりますが、冷めるまでしばらく我慢ですよ。
我慢すればするほど、綺麗に膨らんだシフォンケーキを食べることができます!
是非、ふわふわのシフォンケーキを食べて幸せな気分になってくださいね。