くらげのような食感の「きのこ」であるきくらげ。
市販のきくらげに毒性はありません。
ですが、加熱調理は絶対です。
また、きくらげと似た毒キノコも存在します。
「自分自身が普段からよく見るから100%分かる」という人でないなら、現物を詳しい人に確認してもらうのが良いでしょう。
きくらげの下処理はとても簡単で、興味深い栄養が豊富に含まれています。
注目の食品ですので是非チェックしてみてください。
目次
きくらげには毒性がある?類似の種類に注意!
きくらげといえば「きのこ」ですが、きのこには毒性のあるものもありますよね。
しかしきくらげに毒性はありません。
きのこはたくさんの種類があり、きくらげのような黒いきのこもあります。
姿形が似ているからといって、自生しているものを素人目で収穫して食すのは大変危険ですので、やめておきましょう。
きくらげと毒キノコの見分け方は?
きくらげと見た目が似ている毒キノコがあります。
それは「クロハナビラタケ」というきのこです。
クロハナビラタケの特徴
クロハナビラタケは、日本だけに生息し、きくらげより少し小さく、より黒いのが特徴です。
生えている季節は秋から冬にかけてで、倒木や切り株に生えていることも多いので、目につきやすく、もしかしたらそうとは知らずに見かけたことのある方も多いかもしれません。
クロハナビラタケの毒は強く、食すとほぼ食中毒をおこすほど。
かなり怖いですね。
きのこは、専門の農家の方が一緒でない限り、生えているものを取って食べることはやめましょう。
きくらげの種類とは!栄養にも差はある?
きくらげの種類は主に
- アラゲキクラゲ(国内で一般的によく食べられているもの)
- キクラゲ(北方系の品種で、傘が薄く小さめ)
- シロキクラゲ(中国からの輸入がほとんどで、高級食材の乾物)
- タマキクラゲ・ヒメキクラゲ(食べられるが、あまり利用されない)
があり、そのほかにもキクラゲの仲間はたくさんいるようです。
しかしわたしたちが普段よく見かける、中華料理などに入っている黒のつるつるしたキクラゲは、アラゲキクラゲが多いようです。
栄養分にも違いがありました。
一般的によく食べられているアラゲキクラゲと、高級食材の乾物として取り扱われているシロキクラゲの栄養を比べてみます。
アラゲキクラゲの栄養
アラゲキクラゲの栄養の特徴は以下の通りです。
【ビタミンDが豊富】
- カルシウムの吸収を助ける
- 骨を丈夫にする
- 花粉症をはじめとするアレルギー疾患を抑制する
【不溶性食物繊維が多い】
- 水分を吸収して腸内の便を増やすことで排便を促す
- 便に有害物質を吸着させる働きがあり、大腸がんのリスク軽減にもなる
シロキクラゲの栄養
シロキクラゲの栄養の特徴は以下の通りです。
【アラゲキクラゲより少しカロリーが低い】
【水溶性食物繊維が多い】
- 腸の中で粘着性を持ち、コレステロールを吸着、対外へ排出する
以上が違いですが、どちらもカロリーが低く、ダイエットに向いていると言えます。
また、どちらの食物繊維も、現代人にはとても良い効果をもたらせます。
この2点を知ると、積極的に摂っていきたい食材ですね。
きくらげは生で食べれる?食中毒の心配は?
キクラゲは生では食べられません。
必ず加熱してから調理をしましょう。
生きくらげであれば、お湯で30秒ほどゆでるだけで、下処理は完了。
すぐに調理に使うことができます。
乾燥きくらげの場合、水で5~6時間もしくはぬるま湯で15~30分程度置くことで、戻すことができます。
市販のきくらげを使う場合は上記の方法を守れば食中毒の心配はありません。
なぜなら必ず加熱調理をするからです。
しかし例外はあります。
キクラゲが古かった場合です。
キクラゲは無臭ですが、なにか異臭がしたり、見た目が変わっていた場合は廃棄しましょう。
また、食物繊維が豊富で健康に良いものですが、何にでも適量があります。
食べすぎで腸に刺激を与えすぎるのは良くありません。注意しましょう。
まとめ
きくらげはもともと中国産で、中華料理によく使用されていました。
黒い見た目や、くらげという海を連想する名前から、きくらげにあまり馴染みのない方もいるかもしれません。
しかし最近では国産のものもあり、スーパーで安価で手軽に手に入ります。生ならすぐに食べられますし、乾燥したものなら日持ちがするため、家庭料理でも頻繁に使う方も増えてきているかもしれませんね。
きくらげは低カロリーなうえ、ビタミンDと食物繊維が豊富です。
ダイエットや便秘解消、むくみ改善、骨を丈夫にしたりガン予防の効果など、色々期待できる要素が多く、特に大人はうまく取り入れていきたい食材ですね。
自生しているものではなく、安心安全な市販のものを買って、正しい手順を踏んで美味しく調理してくださいね。