精米したお米をもう一度精米しても問題ありません。
でも再精米したら、お米や精米機はどうなってしまうの?と疑問に思う方もいると思います。
この記事では、再精米した場合にお米はどうなるのか、精米機には問題がないのかということを紹介します。
目次
精米した米をもう一度精米しても問題ないの?
- 「お米を精米したけど、間違えて5分つきにしちゃった!」
- 「分つき米(3分つきや5分つきのお米)をもらったけど上白のお米が食べたい…」
などと思いつつ、
「でもまた精米してもいいのかな?精米機が壊れたりしないかな?」
と疑問に思ったことはありませんか?
精米したお米はもう一度精米しても問題ありません。
ただしお米が欠けて小さくなってしまうこともあるようなので、注意が必要です。
精米機も再精米しても問題はないので安心して再精米して大丈夫ですよ。
ただ再精米すること自体は大丈夫ですが、精米機のメーカーは推奨していません。
その理由は、
- 精米したお米をもう一度精米するとお米の流れが悪くなり精米機をつまらせる恐れがある。
- お米の品質が落ちる。
- 精米機が稼働する時間が長くなるので通常より費用が高くなる可能性がある。
ということが挙げられます。
精米を間違えた!5分や7分づきを再精米したら上白になる?
先ほども紹介したように、精米の割合を間違えた時や5分や7分づきのお米でも「上白」で再精米すれば上白になります。
【上白とは?】
精白度が高いので普通よりも傷みが少なく、白米から不純物を取り除くので玄米よりもきれいな仕上がりになります。
口当たりも上白の方が食べやすいと感じる人が多いでしょう。
ただ、栄養価は玄米が一番高いです。
もし精米を間違えたとしても、再精米すれば上白になるので問題ありません。
白米を精米するとどうなる?
白米を精米すると、表面の酸化した部分を削ることができるので美味しくなります。
精米することでお米の糖の部分を削り取っています。
なのでお米自体も砕けたように細かくなってしまうこともありますが食べることには支障はありません。
白米を精米したら『栄養価が下がる』というデメリットもあるので詳しく紹介します。
栄養価が下がる
柔らかい食感で口当たりがよくなりますが、糖には脂質やビタミン、などの栄養素も含まれているので栄養価は下がってしまいます。
玄米や3・5・7分づきのお米は、栄養価が高いだけではなく、食べ続けることによって便秘が解消したり、肌トラブルが改善することもあるんです。
白米を精米したら栄養価という点では下がりますが、もちろん美味しさや食べやすさという点ではおいしいお米になりますのでそこは安心してくださいね。
古い米を精米したら新米のようになる?
古いお米は、また精米することで表面の酸化した部分を削り落として美味しく食べることができます。
あくまでも「古米」なので、新米と同じようには美味しくはなりません。
古いお米を美味しく食べる方法は精米だけではありません。
お酒や油を炊飯器に入れて炊くとしっとり感がでて古米でも美味しく食べることができます。
いつからが古米とよばれるのか
古いお米は「古米」と呼ばれますが、いつから古米とよばれるか知っていますか?
お米は収穫されてから1年以上経過したものを「古米」と呼びます。
お米の流通で使われる、「米穀年度」では11月1日が1年の始まりとされています。
これに合わせて収穫した翌年の11月1日から「古米」とされることもあります。
まとめ
一度精米したお米を再度精米することはできますが、お米の品質や栄養価が下がるので、あまりおすすめはできません。
古くなったお米も精米することで、酸化した表面を削り取ることはできても新米のように美味しくなるわけではありません。
また、古米を美味しく食べる方法は再精米だけではなく、炊飯時に酒や油などを入れてふっくらさせたりする方法もあります。
精米して上白すると口当たりが良く美味しくなりますが栄養価も低くなってしまいますし、精米機のメーカーも推奨していないので、もし間違えて精米しても再精米せずそのまま食べる方がいいかもしれませんね。