町内会の回覧板を年度初めに回すとき、自分が班長になったことを知らせる挨拶文を入れなければなりませんね。
書き方が分からず戸惑う気持ちは分かりますが、そんなに難しいことはありません。
挨拶文はシンプルに無難にまとめるのがポイントです。
かしこまった文章で、どの年代にも通じる言葉で書くようにします。
季節の挨拶などを入れる挨拶文は定型が決まっているので、その時期に合わせた語句を選べばすぐに出来上がります。
ポイントを押さえ、見栄えのする文章を作ってしまいましょう。
目次
町内会の回覧板のあいさつ文の書き方のポイントを紹介!
町内会の回覧板のあいさつ文の書き方は、ポイントがあります。
それは、くだけた文章は避け、かしこまった文章にすることです。
もし町内会のメンバーが顔見知りばかりだとしても、年代や性別の違う人たちの目に触れることなどを考えると、マナーを守った文章にしておくべきです。
例えば「拝啓」から始まる手紙は、実際に目にしたことはなくても、時代物のテレビドラマなどで時々取り上げられていますよね。
「拝啓」は語頭といって、かしこまったシーンでの手紙の冒頭に使われる言葉です。
この手紙の書き方では、続いて季節の挨拶、本文、結語の「敬具」で締めます。
この書き方は手紙だけではなく、公式な文書やビジネスシーンでも使えますし、町内会の回覧板の挨拶文にも使うことができます。
町内会の回覧板の季節の挨拶はどうする?
季節の挨拶文は、その月によって定型が決まっていますので、この後その定型文をご紹介しますね。
季節の挨拶は、日本ならではの習慣で、かしこまった手紙などで語頭に続いて書く言葉です。
季節や天候に応じて変えて、文章に彩りを与え、スムーズに本文へと繋げることができます。
また、定型を守ることで相手も文章を読みやすくなります。
町内会の回覧板は、年長者が見ることもあるでしょうから、季節の挨拶も入れた方がよいでしょう。
ということでここから先は、1月から12月まで、そのまま使える各月の季節の挨拶文をご紹介します。
1月の季節の挨拶
- 「厳寒の候、皆様にはますますご健勝のほどお喜び申し上げます。」
- 「極寒の候ではございますが、お風邪など召していらっしゃらないでしょうか。」
- 「例年になく温かく、皆様におかれましてはますますご繁栄のこととお喜び申し上げます。」
2月の季節の挨拶
- 「立春の候、皆様お変わりなくお過ごしでいらっしゃいますか。」
- 「梅のつぼみもふくらんで、春がすぐそこに来ているのが感じられます。」
- 「長い冬もいよいよ終りに近づいてきましたが、皆さま体調はいかがでしょうか。」
3月の季節の挨拶
- 「初春の候、皆様にははますますご発展の事お喜び申し上げます。」
- 「春とはいっても朝夕はまだまだ冷え込みますが、皆様におかれましては風邪など召されてませんか。」
- 「穏やかな日ざしにいつしか春の訪れを感じる季節となりました。」
4月の季節の挨拶
- 「桜花爛漫の候、皆様におかれましてはますます輝かしい春をお迎えのことと存じます」
- 「花冷えの日が続いておりますが、皆様におかれましてはお元気でお過ごしのことと存じます」
- 「春爛漫の季節を迎え、皆さまにはますますご清福にお過ごしのこととお察しいたします」
5月の季節の挨拶
- 「新緑の候、皆様にはますますご壮健のことと存じます。」
- 「澄み渡る五月晴れの爽やかな日がつづくこのごろですが、皆様にはますますご多忙のほどお喜び申し上げます。」
- 「若葉が薫るころとなりましたが、皆様にはおかれましてはいかがお過ごしですか。」
6月の季節の挨拶
- 「梅雨の折から、皆様におかれましてはますますご健勝の事と存じます。」
- 「早くも梅雨入りを迎える季節となりましたが、皆様におかれましてはお変わりございませんか。」
- 「紫陽花の花色が日ごとの長雨に色づいて、美しく感じられる季節となりました。」
7月の季節の挨拶
- 「盛夏の候、皆様にはご機嫌うるわしくお暮しのことと存じます。」
- 「梅雨明け宣言とともに、本格的な夏がやってまいりました。」
- 「連日厳しい暑さが続いておりますが、皆様いかがお過ごしですか。」
8月の季節の挨拶
- 「立秋の候、残暑がひときわ身にこたえるようでございます。」
- 「まだまだ暑いこの頃ですが、皆様にはますますご多忙のことお喜び申し上げます。」
- 「冷夏とのことで、例年より過ごしやすいですが、皆様におかれましてはお変わりありませんか。」
9月の季節の挨拶
- 「初秋の候、皆様にはいつもながらお変わりなくお過ごしのことと存じます。」
- 「秋風の爽やかな季節となり、朝晩はいくぶん凌ぎやすくなってまいりました。」
- 「残暑もようやく和らぎましたが、皆様にはいよいよご多忙のことと存じます。」
10月の季節の挨拶
- 「紅葉の候、皆様におかれましてはますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。」
- 「木々のこずえも色づいて、秋冷さわやかな季節となりました。」
- 「うららかな秋晴れが続いておりますが、皆様にはいつもながらお変わりなく何よりに存じます。」
11月の季節の挨拶
- 「晩秋の候、皆様にはお健やかにお過ごしのことと存じます。」
- 「暦のうえでは立冬となり、朝晩冷え込む季節になりました。」
- 「落ち葉風に舞うころ、皆様にはおかわりございませんでしょうか。」
12月の季節の挨拶
- 「寒冷の候、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。」
- 「早いものでもう師走となり、皆様には何かとお忙しくお過ごしのことと存じます。」
- 「年の瀬も間近になって参りました。日頃はご無沙汰のみ致しております。」
なかなか書き出せないと悩む方でも、このような書き出しから始めれば、季節の風景が浮かぶ素敵な挨拶文が書けそうな気がしますよね。
ぜひそのままお使いください。
この後は、回覧板の季節の挨拶文を使った実際のテンプレートをご紹介しますね。
町内会の回覧板の文例は?テンプレートも紹介!
では実際に町内会の回覧板の文例をテンプレートとしてご紹介します。
年度初めは会費の集金が大きな業務かと思いますので、町内会費集金を目的とする文例にしました。
令和〇年〇月〇日
〇〇町内会の皆さまへ
拝啓
桜花爛漫の候、皆様におかれましてはますます輝かしい春をお迎えのことと存じます。
この度、今年度〇〇町内会班長を務めさせて頂くこととなりました〇〇〇〇と申します。
至らぬ点があるかと思いますが、皆様のお力添えを頂けます様よろしくお願い申し上げます。
さて、令和○年度町内会費を、下記の要領にて集金させて頂きます。
ご多忙中、大変恐縮でございますが、ご協力の程よろしくお願い申し上げます。
1.会 費 ○○○円
2.期 間 令和○年○月○日~○月○日まで
3.時 間 午前〇時~〇時まで
4.場 所 〇〇会館
5.連 絡 先 〇〇〇-○○○〇-○○○○
よろしくお願い申し上げます。
敬具
回覧板の書き方のポイントや、上記以外の回覧板の例文についても確認したい方は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
⇒回覧板の書き方紹介!班長(自治会・町内会)はどうすればよい?
また、回覧板を早く回したい時ってありますよね。
回覧板を回すお願いの例文を確認したい、または早く回す方法を知りたい!という時は、こちらの記事をご覧ください。
⇒回覧板を回すお願いの例文や早く回す方法を紹介!戻ってこない時はどうする?
まとめ
町内会の挨拶文は、基本的な文章作成のマナーに従ってまとめるのが無難です。
町内会には年長の方もいますので、「拝啓」から始め、季節の挨拶文を用いた手紙の書き方を参考に文章を作成すると良いでしょう。
前年度の引き継がれたテンプレートがあれば、必要箇所を入れ替えるだけで済みます。
町内会の業務は、ほかにもたくさんあります。
文書作成は短時間で済ませられるように、作ったものは使い回せる状態で保存をしておくといいですね。
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