テレビの番組表やラジオの放送時間表を見ていると、「25時~27時まで放送中」というような時間の書き方を見たことがあると思います。
あまり馴染みのない時間表記ですよね。
25時とは何時(何日)を指すんでしょうか?
この25時とは、午前1時を指しているんですよ。
正確にいうと、25時と書かれた日の翌日の午前1時のことを指します。
ちょっと不思議な感じがしますよね。
そんな疑問を持つあなたへ、なぜ25時というのかを解説いたします。
このような表し方をする理由は、使っている人たちの働き方にあるんですよ。
ぜひご覧いただき、参考にしてみてください。
目次
25時とは何時のことを指す?
25時とは翌日の午前1時のことを指します。
なぜそうなるんでしょうか?
24時の次は午前1時ですよね。
25時は24時の1時間後なのと24時で日付が変わるので、25時は翌日の午前1時になるんですね。
一つ具体例を出すと、「10月10日の25時は10月11日の午前1時のこと」という感じになります。
25時は何日の扱い?
25時は翌日の午前1時を表すのですが、通常の感覚だと24時で1日が終わり日付が変わりますよね。
25時は午前1時のことであり、翌日扱いになるんです。
こちらも具体例で見てみると、木曜日の25時の場合は24時で日にちが変わるので、木曜日の翌日の金曜日午前1時というふうになります。
25時と言うのはなぜ?
なぜ25時と言うのかというと、「30時間制」というものが使われているからです。
通常私たちが利用している時間制は、「24時間制」か「12時間制」の2種類があります。
午前0時から午後23時を一つの区切りとする24時間制と、午前0時から午前11時・午後12時から午後11時をそれぞれ一区切りとする12時間制ですね。
30時間制は、テレビやラジオなどの放送時間やメディアなどの業界で使われることが多い時間制で、午前6時までを一区切りとしています。
ざっくりと、夜が明けるまでが基準になっているんですね。
30時間制がなぜ使われているの?
30時間制がなぜ使われているのかという理由は、次の3つがあげられます。
- 夜仕事をする人に便利
- 時間を間違えにくい
- 簡潔に伝えられる
夜仕事をする人に便利
深夜24時以降も続けて仕事の場合は30時間制を使っていることが多いんです。
例えば、テレビ業界やラジオなどは24時を回っても生放送をしていたり、仕事の打ち合わせや現場の確認などをしていることもありますので、30時間制が使われています。
また、30時間制を使うことで、日付をまたいで仕事をしていても同じ日に仕事をしているような感覚で区切りをつけることができます。
働いている時間が日をまたいでしまうより、同じ日という意識でいた方が気持ちが楽になり区切りがつけやすいという側面もあるんですね。
時間を間違えにくい
何時からなのかを認識しやすいので、時間を間違えにくい側面もあります。
例えば、12時間制は何日の午前か午後かを明記しないと、その時間がいつを指しているのか正確に知ることができません。
24時間制の場合は、何月何日なのかを明記しないといけなくなってきます。
そうなると、日にちや午前・午後を間違えやすくなってきます。
30時間制であれば、数字だけで午前なのか午後なのかがすぐわかりますし、日を跨いでいるのかどうかもすぐわかるようになるんです。
また、あえて見慣れない30時間制の表記にすることで、相手に注意を促すことができるので、より間違いが少なくなりますね。
簡潔に伝えられる
30時間制の場合、「◯月◯日の25時~」と書くだけで、それが午前なのか午後なのか、翌日なのかがすぐにわかります。
「◯月◯日午前7時〜△月△日午前1時」と書くよりも文字数が少なくなります。
書く文字が必要最小限ですむので、簡潔に相手に伝えることができるんですね。
まとめ
働き方改革が叫ばれるようになってから、随分と期間が経ちましたが、全ての職場で改善されているとは言えないのが現状です。
特に放送業界は、いつどんな時でも打ち合わせや事務作業、現場確認などの仕事がてんこ盛り。
午前だろうが午後だろうが、日付が変わっていようが関係ないですよね。
そんな環境で、日にちや時間を正確に把握し伝達する方法として使われているのが、「25時」という30時間制の表記なんですね。
テレビやラジオを楽しむ際に、こんなところに意識を向けてみるのも、また新たな楽しみにつながるかもしれませんね。