フライパンの熱でアルミホイルが溶けてしまうと聞くと不安になってしまいますよね。
でも、アルミホイルの性質を理解して正しく使えば全く問題ありません。
この記事では、アルミホイルの使い方や安全性についてご紹介しますので、参考にしてもらえると嬉しいです。
目次
アルミホイルをフライパンに敷いたら溶ける?大丈夫?
アルミホイルをフライパンに敷いても使っても問題はありません。
しかし、使用時間や使い方によってはアルミホイルが溶けたり破れたりしてしまうこともあるので気を付けましょう。
そもそもアルミホイルとは?
アルミニウムやアルミニウム合金を薄く伸ばした箔のことで、「箔」とは、0.2ミリ(200μm)以下の厚さの金属のことを言います。
日本では台所用アルミホイルに0.011ミリ(11μm)のものが多く使用され、最近では焼きおにぎりや焼き芋やオーブン用などの用途に応じたアルミホイルが販売されています。
フライパンにアルミホイル敷いたら溶ける?
アルミニウムの融点は660度で、アルミニウムを原材料とするアルミホイルの融点も660度となります。
フライパンを使う際の温度は約200度前後で、温度センサー付きのガスコンロでは、フライパンの250度を超えると自然に火が消えます。
IHコンロでも300度を超えると自動で温度を弱めてくれます。
なので、基本的にはフライパンがアルミホイルの融点である660度に達することはないので、アルミホイルが溶けることはありません。
フライパン専用のアルミホイル
普通のアルミホイルでは調理方法によって調理中に破れてしまうこともあります。
そこで、フライパン用のアルミホイルが便利です。
フライパン専用のアルミホイルの特徴として
- 普通のアルミホイルより厚みがあって破れにくい
- 片側に樹脂コーティングやエンボス加工(特殊な凹凸をつける)がされている
- 魚や肉がくっつきにくく、焦げつきにく
があります。
フライパン用アルミホイルは日常的に使えますので、日々の料理に色んなメリットがありますので、一度試してみてはいかがでしょうか。
- 古いフライパンでも焦げ付きが減った
- フライパン洗いが楽になった
- 卵焼きで油を引かなくてもできた
- ホイル焼きにも使える などなど
アルミホイルが溶けたら人体に有害?
もしアルミホイルが溶けてしまったとして健康に害はないので安心して下さい。
アルミホイルメーカーの東洋アルミのホームページには、
- アルミホイルは塩や酸に弱い性質がある。
- 塩分や酸に長時間触れていると腐敗してアルミホイルに穴があく
- 万が一、体内に入っても全て体外へ排出されるので人体に害はない。
と説明があります。
アルミホイルが溶けて体内に入っても問題無いと書かれていますが、やはり人工物が体内に入るのはちょっと抵抗がありますよね。
なので
- お酢や塩などで味付けをした食材をアルミホイルで包んだまま長時間放置する
- アルミホイルを落とし蓋として長時間使用する
など行為には注意してアルミホイルを使いましょう。
アルミホイルをフライパンに敷いて燃えることはある?
アルミホイルをフライパンに敷いて使っても燃えることはありません。
しかし、アルミホイルを直接火に当てるとアルミホイル自体は燃えることがあります。
コンロの火は1000度を超え、アルミホイルの融点である660度を上回っているので燃えて(溶けて)しまうのです。
アルミ鍋の鍋焼きうどんなどが燃えないのは、中に水分が入っているからで、水分がなくなった状態で加熱するとアルミ鍋は燃えて(溶けて)しまいます。
アルミホイルをフライパンで使う際の裏表はある?
アルミホイルを見るとテカテカした面とつやがない面がありますが、アルミホイルには裏表がないので、どちらの面を使っても大丈夫です。
アルミホイルを製造する過程で、片側だけに目には見えない小さな凹凸ができ、テカテカした面とつやがない面がでできてしまうのです。
アルミホイルの変色
アルミホイルを使おうとしたら、変色していたなんて経験はありませんか。
アルミホイルは、耐熱性や軽量性に優れている反面で、湿気や塩分や酸によって変色しやすいという特徴もあります。
この変色は、酸化腐食現象(酸素と化合して酸化物が生成されて錆びる)が発生によるものです。
腐食して変色すると、アルミホイルは乳白色 → 茶褐色 → 黒色へ変化します。
そして、最終的に「白い粉状」のものが出てきてしまいます。
変色程度では特に害はありませんが、白い粉状のものが出てしまうとアルミホイル自体がもろくなっているので使用はやめましょう。
白い粉が出ているアルミホイルがご自宅にあったら、新しいアルミホイルの購入をお勧めします。
まとめ
家庭料理には欠かせない万能な調理道具の一つ、アルミホイル!
アルミホイルには
- 耐熱温度が660度
- 塩や酸に長時間触れる溶ける
- 直火でだと燃え(溶け)る
などの性質があり、これらの性質をしっかり理解して使用すれば、フライパンに敷いて使っても全く問題ありません。
もし、調理中にアルミホイルが溶けてしまっても、体内に吸収されず体外に排出されるので過度に心配する必要はありません。
家族で楽しく、安全にご飯を食べる上で知っておきたい知識ですので、是非参考にして下さい。