家庭で天ぷらや揚げ物を作った際に出る油。
そんな油を処理する際には、固めるテンプルをよく使いますね。
ですが、油がちゃんと固まらなかったり、固めた油がなかなか剥がれずに苦労することも・・・
実は、時間をかけるなどのちょっとしたコツを守るだけで、しっかりと固めることができるんですよ。
剥がれにくい固まった油も、キッチンペーパーを使うと、簡単に剥がすことができるんです。
そこで、固めるテンプルが固まらない原因や剥がれない時の対処法について紹介いたします。
必ず守ってもらいたい注意点や、捨て方の注意点もありますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
固めるテンプルが固まらない原因!早く固める方法はある?
固めるテンプルを使っても、なかなか固まらない原因は次の通りです。
- 充分に時間が経過していない
- よく混ぜていない
- テンプルの量が足りない
充分に時間が経過していない
固めるテンプルは、混ぜた油の温度が40℃以下にならないと固まりません。
なので、油を処理する際はしっかりと時間をかける必要があります。
季節や室温・使い終わった後の温度などによって、40℃以下に冷えるまでの時間が変わります。
まだ固まっていないなと思ったら、もう少し時間をおいてみましょう。
逆に、40℃以下になるまでの時間が早ければ、それだけ固まるまでの時間が早くなりそうですね。
ですが、はっきりとしたことは分かりません。
残念ながら私は試したことがないですし、検証している方の情報も見つけられませんでした。
可能性はゼロではないので、試してみても良いのですが、熱々の油を冷やすのに手間とコストがかかりそうですね。
それよりは、しっかりと固める方法を実践する方が効率的かもしれません。
よく混ぜていない
固めるテンプルは、テンプルが油全体に均一によく混ぜないと、時間がたってもなかなか固まりません。
部分的に固まっていないところができてしまうんです。
固めるテンプルの溶ける温度は80℃以上。
ですので、よく混ぜるためには油の温度が80℃以上である必要があります。
80℃以上の温度でしっかりと全体をよく混ぜるようにしてください。
よく混ぜるというところもポイントです。
テンプルの濃度にムラがあると、部分的に固まってしまう原因になりますので、全体をよく混ぜてください。
テンプルの量が足りない
固めるテンプルが固まらない原因には、油に対するそもそものテンプル量が足りていないことも考えられます。
固めるテンプルは、1包で600mlの油を固めることができます。
ですので、油の量が600mlよりも多い時は、テンプルの量も増やしてください。
ちなみに、油の量がどのくらいあるのかをざっくりと計算する方法があります。
「鍋の半径×π(3・14)×鍋の深さ」
の計算式で、おおよその量が計算できますので、参考にしてみてくださいね。
固めるテンプルが剥がれない原因と対処法を紹介
固めるテンプルを使って油を固めたが、なかなか剥がれなくて苦労することがあります。
原因は次の通り。
- 均一に混ざっていない
- テンプルの量が多すぎる
固めるテンプルが油と均一に混ざっていないと、固まった時に剥がれなくなります。
油の温度が低い状態でテンプルを入れると、テンプルが溶け切らず均一に混ざりません。
均一に混ざらないと、油鍋の底のテンプル濃度が濃くなり、固まった時に剥がしにくくなるんです。
また、テンプルの量が多すぎることも剥がれなくなる原因です。
濃度が濃くなると剥がれなくなるということは、テンプルの量が多すぎる場合も剥がしにくくなるということです。
使用法を守って使いましょう。
剥がれない時の対処法
そんな時の対処法のひとつ目は、テンプルの使用法をしっかり守ることです。
具体的には、テンプルを溶かす油の温度を80℃以上にすることと、油の量600mlに対してテンプルを1包入れよくかき混ぜることです。
使用法通りにすれば、固まった後も綺麗に剥がすことができるようになるはずです。
剥がれない時の対処法ふたつ目は、固める際にキッチンペーパーなどを入れることです。
キッチンペーパーなどを入れた状態で固めることで、固まった油が綺麗に取れやすくなるんです。
注意点として、必ず火を止めて固めるテンプルを入れた後にキッチンペーパーを入れましょう。
火がついた状態だと、キッチンペーパーに引火する可能性がありますし、油の温度も高くなっていきます。
火災を避けるためにも、必ず火を止めてから試してくださいね。
固めるテンプルは油以外も固められる?
固めるテンプルは、油であれば種類を問わず固めることができます。
例えば
- オリーブオイル
- サラダ油
- ごま油
- なたね油
- 椿油
などなど。
固めやすい固めにくいはありますが、油であれば固めることができます。
ですが、裏を返せば油以外は固まらないということに繋がります。
牛乳やジュースなどの飲み物に使っても固まることはありません。
固めるテンプルの捨て方の注意点を紹介
固めるテンプルの捨て方の注意点は、次の通りです。
- 燃えるゴミに捨てる
- 油が漏れ出ないようにする
固めるテンプルで固めた油は、燃えるゴミで出しても大丈夫です。
焼却処分ができるので、不燃ゴミで出すことがないように注意してください。
また、テンプルで固まった油は、40℃を超えると表面が溶け出します。
冬場は大丈夫なのですが、夏場はゴミ袋内の温度が40℃を超えることもあります。
油が漏れ出さないように、ビニール袋はしっかり縛るようにしてください。
まとめ
天ぷら油などの油を処理するのは、とても大変で面倒です。
牛乳パックに入れ、新聞紙などに吸い取らせて捨てたり、生地や布に染み込ませて捨てたりします。
手間がかかるし火災の危険性もあります。
固めるテンプルを使えば、そんな手間やめんどくささを避けることができます。
正しくきちんと使いこなしていけば、ご家庭での揚げ物なども気軽にできるようになります。
きっとあなたの食卓が、さらに楽しくより良いものになることでしょう。
そのための参考に少しでもなれば幸いです。